土木現場リポート - 新卒採用サイト|株式会社 森本組

土木現場リポート

土木現場レポート

Project Civil Engineer

人の暮らしと経済のために
切り拓く“命の道”

一般国道 新371号道路
改良工事(3工区)石仏バイパス

大阪府・河内長野市から和歌山県・東牟婁郡串本町に至る一般国道371号。中でも石仏バイパス周辺の3工区では、昨今、和歌山県橋本市の住宅開発が進み、交通量が増えたことで渋滞が起こりやすくなりました。さらに、天見第3トンネルを抜けて紀見トンネルに至るまでは道路が曲がりくねっていることから交通事故も多く、過去には老朽化した紀見トンネルの側壁が落下・散乱したこともありました。こうしたことから、近隣住民より道路改良への要望が上がり、石仏バイパスを中心とした大規模な道路改良プロジェクトが始動しました。

着工前の風景

各々の専門技術を駆使し、
9つの工種に挑む

この道路工事の使命は、大阪府と和歌山県の交流を促すとともに、物流の効率化や地域の活性化をはかること。石仏バイパスにおける1.4kmの区間は、特に様々な専門工種が求められます。切土・盛土、トンネル工をはじめ、ブロック積工、補強土壁工、排水構造物工など、その数は9種類にわたります。工種ごとに求められる高い専門技術を発揮し、複雑で難度の高い施工に挑みます。

補強土壁
大型ブロック積

任務の遂行に向け、
一つひとつの課題を乗り越える

最初に行ったのは、排水構造物の設置工事。河川の上に盛土を行う必要があったため、コンクリート2次製品のアーチカルバート(地下河川用地下道)を3分割にしてクレーンで据え付け、中に河川を通しました。「完成したときは、ひとまず第一段階をクリアした達成感がありました。ここはまるで離れ小島のような場所で、最初は大型車両を入れるのにも苦戦したんです」と言う次長。重機が入れるスペースを確保しながら、土地を造成していくのは至難の業だったと振り返ります。さらに工事計画では、近隣住民の生活にも配慮。通常のオープンカット工法で掘削できる現場でも、地域の集落へ続く道があった場所は避け、迂回トンネルを造設。あくまでも地域の暮らしを優先させながら、交通問題の解決という任務に実直に取り組みます。

アーチカルバート

後世にまで残る仕事が
はかり知れない達成感をもたらす

規格に沿った確かな品質によって、安全で快適な街の環境づくりにつなげていくのが、森本組の使命。工種が多岐にわたる大規模工事も、これまでの経験と実績を活かして完遂します。「後世に残る大型建造物の建設の一端を担えることに、強いやりがいを感じる」と語る次長に続き、若手社員も「多くの人の生活に役立つ仕事だから、達成感もひときわ大きいです」と充実感がみなぎります。ベテランから若手までが現場でタッグを組みながら、同じゴールに向かってつながりを深めています。

INTERVIEW

インタビュー

好奇心が
成長につながる

この現場で初の大規模工事に携わったのは、「ガッツがある」と上司から評されている入社2年目の若手社員。彼が担当しているのは、材料の検視や施工写真の撮影、レーザースキャナによる3D測量など。「まだ経験が浅く失敗もありますが、その分、何度も確認するよう肝に銘じて仕事をしています!」と言います。最近は、調書を作成して役所に報告する業務も担当しているとか。2人の次長は、「この現場は工種が多い分、経験できることも多い」「いろんなことに興味を持って、成長していって欲しい」と言います。こうして上司や先輩から技術を継承しながら経験を積み、いつか現場を率いるポジションへと成長を遂げていきます。