株式会社 森本組

現場レポート
砂川シールド作業所

砂川シールド

工事概要

工事件名 砂川中部浄水所から昭島市美堀町一丁目地先間送水管(2000mm)用
立抗及びトンネル築造並びに砂川中部浄水所撤去工事
工事場所 東京都立川市砂川町三丁目11番地内(砂川中部浄水所)から
昭島市美堀町一丁目2番地先間
発注者 東京都水道局
工期 平成26年10月27日 ~ 平成29年5月11日(予定)
施工 森本・壺山建設共同企業体
地図

安全でおいしい水を届ける

家庭に水を届ける通り道
水道水は、導水施設から各地の浄水場を通り、送水管を経て、地域の給水所に送られる。そこから地域を巡り、私たちの元へ届いている。
東京都水道局によれば、
「これまで、災害や事故時におけるバックアップ機能を強化するため、ネットワーク化を進めてきた。しかし、いまだネットワークが充分でないため、地震等の災害や事故時に送水管が機能停止した際、給水所への充分な送水が確保できない場合がある。
このため、広域的な送水管ネットワークを構築し、給水所への送水の二系統化を図るとともに、停止することができない送水管の二重化を図ることにより、地震等の災害や事故時だけでなく、更新等の工事の際にもバックアップ機能を確保する。
ネットワーク化や二重化に当たっては、老朽化の進行状況や送水管停止時の影響度合いが大きいものを優先して整備している。
また、浄水場更新に備えた代替浄水施設からの送水管整備を進めている」とのこと。
このように送水管は、浄水を給水所に送る重要な施設となっているのだ。

送水管の整備(イメージ図)
出典:東京都水道局HP『東京水道基幹施設再構築事業』2-4(1)

本工事は玉川上水に沿うように、砂川中部浄水所から昭島市美堀町間の地下30~32mほどの位置に、送水管用の立坑とシールドトンネルを築造する、多摩南北幹線整備事業の一つであり、東京都水道局による「東京タップウォーター(水道水)プロジェクト」の一環でもあるのだ。
これにより、今までよりも安全でおいしい水を地域へ届けることが可能となるだろう。

地下30mにトンネルを掘る

1.解体
今回解体された砂川中部浄水所は、築40年以上が経過しており、吹付断熱材には人体に有害なアスベストが使用されていたため、法に則った慎重な解体処分が求められた。

2.発進立坑築造工(アーバンリング工法)
発進立坑築造工とは、シールドマシンを地下の発進位置まで下ろすため縦穴をつくる工事である。今回は地下30メートルの深さまで、内径約11メートルもの縦穴を掘った。内径11mは、鎌倉の大仏を横に寝かせることのできる大きさである。当工事にあたり、周辺地盤への影響が少なく、安全且つ確実に掘削することのできるアーバンリング工法を採用した。この工法は狭い施工ヤードにも活用でき、路下・上空制限にも対応できる利点を持っている。

立坑外部
立坑外部
立坑掘削中の様子
立坑掘削中の様子

3.管路工(泥土圧式シールド工法)
泥土圧式シールド工法とは、シールドマシンという筒状の機械を用いてトンネルを造る工法。立坑掘削終了後、シールドマシンを投入し発進させる。イラストの水色部分が回転しながら地中を削り、進んだ空間にセグメント(鋼製や鉄筋コンクリート製などの円弧状のブロック)を組み立てていく。セグメントは5枚に分割されており、組み立てたら円形になる仕組みだ。マシンは直線だけでなく、時にはカーブを描くこともある。筒と筒との間に玉が入っている構造となっているため、自由自在に動き、曲線での掘削をも可能にしているのだ。この工法は、様々な地質にも対応できるため、都市部など地上が開発されている地域や、河川下などにトンネルを造る場合に使用されており、地下鉄にもこの工法が利用されている。

トンネル掘削イメージとマシン
マシン先端部の拡大図
マシン先端部の拡大図

4.地中接合
反対側から掘削している他社のシールドマシンと、当社のシールドマシンを地中で接合する。当社のマシンが内側に入り込むことになるため、白い筒部分の先が一回り窪む形となっている。そのまま、この筒の部分は、管の一部となって生涯埋まったままとなる。その際に筒より外側に飛び出ている青い刃の部分は引込む仕組みとなっているため、接合の妨げになる心配は無い。これが本工事のマシンの特殊な点であり、特徴でもある。地中のため、当然接合する他社のマシンを目視することは出来ない。そのため、両社の掘削精度が肝心となるだろう。

シールドマシンの投入、地中接合に向けて

平成28年2月時点の工事進捗率は全体の約45%。立坑掘削は平成27年1月に着手し、管路工は平成28年2月からスタートした。現在、トンネル掘削中であり、3月末には90m地点に到達する予定だ。

担当者の声

平成27年1月の工事着手から一年が経過しました。この一年を振り返ってみれば、困難な作業もありましたが比較的順調に推移したと思います。

作業所長 門内 亮太
作業所長 門内 亮太

平成28年、年明け最初の作業となったシールド機の投入作業も無事完了し、シールド機の組立作業を経て、2月からシールド機が発進しています。シールド工事は平成29年2月まで、約一年間の長丁場となります。また、最大の特徴である地中接合には綿密な計画と管理方法が要求されます。一年後のシールド機の到達にむけて、職員、協力会社一丸となって頑張ってまいります。

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